9999年12月31日

はじめに

思い返せば、小学校の頃から国語が苦手でした。中学校に上がった頃は苦手だった科目も、高校に入る頃にはそれなりに得意になっていましたが、国語だけはさっぱりでした。大学入試も国語が一番点数が悪かった。

国語は文系の科目と考えられがちです。しかし、エンジニアの仕事の3割以上は物書きだと言われるほど、理系の職種でも文章は書きます。学校においても、実験のレポートや卒論など、理系だからといって国語が不要などころか、より的確で明快な文章を書く必要があります。そもそも国語=日本語である以上は誰だって日常的に会話の中で国語を使います。そういう意味で、国語に文系・理系の区別はありません。一方、いわゆる文系的な場面で出てくる日本語は文学的に美しくても、文章として不明確で難解なことがあります。たとえば、法律の条文なんていくらでも解釈があり得ますし、解説本が何冊あってもよくわからないこともあります。そういう意味で、「文系」はむしろ日本語が下手だとも言えます。

ほとんどの日本人の母語が日本語である以上、誰でもそれなりに文章を書くことができ、話すこともできます。でも、自分が書いた文章は、本当に他人から見て読みやすいのでしょうか?読みやすい文章の基準とは何なのでしょうか。読みやすく、わかりやすい文章を書く方法なんて、誰も教えてくれませんね。

2005年01月06日

新年は明けない

「新年あけましておめでとう」というのは(文法的に)誤った表現だと思います。

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2002年06月30日

ひらがなのおんぱれーど 〜仮名漢字交じり書きの弊害〜

ゆとり教育の弊害か、最近の人々は漢字が読めない、とよく言われます。「漢字が読めない=日本語リテラシーの低下」と短絡的に結びつけセンセーショナルに煽るマスコミの態度にも問題がありますが、新聞をはじめとする文字メディアの表記にも問題はありそうです。

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2002年05月07日

ら抜き言葉

「ら抜き言葉」と呼ばれる表現がしばしば用いられます。「ら抜き言葉」とは、

「見る」のような上一段活用動詞、「食べる」のような下一段活用動詞、また「来る」のようなカ変動詞の可能表現としてそれぞれ「見れる」「食べれる」「来れる」と綴られるもの(Wikipedia:日本語の乱れ)
のように、文法的な活用では必要なはずの「ら」の文字を含んでいない言葉のことです。

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「不具合」は不適合?

「不具合がありましたら、お客様カスタマーセンターへご連絡ください」という表記を、マニュアル等でよく見かけます。ところが、このような表現は差別表現だと言う人もいます。「不具」というのが差別表現の一つで、これを表記するのはけしからん、と。

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2001年11月23日

正しい日本語の基準とは

「正しい日本語」とは何なのでしょうか。

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