物理学試験 (担当 岡部)
[1] 時間的に角振動数 ω で振動する外力を加えた、減衰のある角振動数 ω1 の調和振動子系を考える。運動方程式は、複素数の形式で書き直すと、次のように与えられる。
摩擦項のため、初期条件に依存する項は減衰するとして、強制振動の運動を
(a)
(b)
[2] 中心力場 U(r) における質点の運動を考える。エネルギー E と、面積速度の2倍 h は運動の保存量であり、E0, h0 と表す。軌道平面内に極座標 ( r, θ) をとることにする。
(a) 運動が有界 (rmin < r < rmax) の場合、r が rmin から rmax まで増加し、再び減少して rmin に戻る間のθの増加分Δθは
で与えられることを示せ。
(b) 中心力ポテンシャルが
で与えられるときに
の略グラフを書き、また運動する r の範囲、rmin と rmax を求めよ。ただし、エネルギーは運動ができる値を取るとする。
(c) (a)の結果を用いて、Δθを計算せよ。
ヒント :
[3] 質量M, 長さLの棒を考える。
(a) 棒の端から L/4 の点Cを通り棒に垂直な軸のまわりの慣性モーメントを計算せよ。
(b) 一般的に棒の端から
[4] 一定の力 mg を受け手運動する質量 m の質点を考える。
(a) このときの質点の軌道は、
(b) ポテンシャルエネルギー U(r) を求めよ。
(c) Cと異なる仮想的な軌道
に対して計算し、実際の軌道Cに対して作用が最小になることを示せ。ここでTは運動エネルギーである。
注意:以下の事項を守らない場合、カンニングとみなされることがある。 ※特に出題者からの許可がない限り、学生証、時計及び筆記用具以外のものを机の上に置かない。 筆入れなども鞄等にしまい、鞄は机の中、脇の椅子または床の上に置く。 ※教科書、参考書、ノート等は鞄等にしまう。 ※解答用紙や計算用紙は所定の枚数以上に取らない。 |
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