計算機概論・川合慧・1999年2月15日・9時00分〜10時10分・一人あたり答案用紙(両面) 1枚, 草稿用紙1枚




計 算 機 科 学 概 論  試験問題

1998年度冬学期 1999年2月15日 9時00分〜10時10分 担当 川合 慧





問題1. 現実の計算処理にかかる時間は, 様々な「くふう」によって短縮することができる. これを, 以下の2側面について論ぜよ.

(a) プログラム(ソフトウェア)における高速化の原理と具体例.
(b) 計算機構(ハードウェア)における高速化の原理と具体例.

問題2.  計算機構の要素として, 2進数1桁の減算を行う「半減算機」を考える. 減算機では, 次の桁へ送られるのが「繰上がり」ではなく「借り」であることに注意して以下の設問に答えよ.

(a) 1桁の減算規則を "a - b → c, 借り d" の形に書くものとする. a と b とから c と d を決める規則表をかけ.
(b) AND, OR, NOT のゲートを用いて半減算機を構成せよ.
(c) 半減算機とゲートをいくつかもちいて, 3個の2進記号から2個の2進記号(答と借り)を決める全減算機を構成せよ.

問題3.  現実社会で使用するソフトウェアに要求される極めて高い信頼性は, 容易には実現できない. この件に関して, 以下の諸点についてそれぞれ10行以内で論ぜよ. 資料の丸写しではなく, 講義を聴講して得た知見をもとにして論ずること.

(a) ソフトウェアの設計段階での困難と対処の方法
(b) ソフトウェアの作成段階での困難と対処の方法

以 上







  注意:以下の事項を守らない場合、カンニングとみなされることがある。
※特に出題者からの許可がない限り、学生証、時計及び筆記用具以外のものを机の上に置かない。
 筆入れなども鞄等にしまい、鞄は机の中、脇の椅子または床の上に置く。
※教科書、参考書、ノート等は鞄等にしまう。
※解答用紙や計算用紙は所定の枚数以上に取らない。