2011-10-19
● [MBA][講義メモ][OTD] ガバナンス
- Googleの「オーナーズ・マニュアル」
- 企業の「目的」とその決定
- 「ミッションステートメント」の存在理由
Googleは、2004年の新規株式公開(IPO)の際、"An Owner's Manual" for Google's Shareholders(Google株主のための「オーナーズ・マニュアル」)を公開しました。この「マニュアル」では、Googleは長期的な目標を重視しており、長期的な目標達成のためには短期的に損失を出すこともあるとし、その上で、投資家からの短期的なパフォーマンス追求には応じない、としています。つまり、17日の授業の用語でいえば、Googleは「環境」に応答するオープンなシステムではなく、自身の目的達成を追求するナチュラルなシステム、と言えるでしょう。
企業のガバナンスは、株主、役員、従業員により担われていますが、一般的な企業は株主と役員がその多くを担っています。一方、Googleでは従業員がより主体的にその役を担っているとも言えるでしょう。
ガバナンスの問題は、
- 最終的な目標・目的
- コントロールの体系
- 組織内組織間の協力関係
- 社会における組織の役割
のいずれかの共有不足・理解不足により起こることが多いため、これを防ぐためにも「ミッション・ステートメント」(Googleの場合は「オーナーズ・マニュアル」)が必要となってきます。ただし、ガバメントの考え方は時代(現代<=>1970年代)や場所(アメリカ<=>アジア)によって異なるだけでなく、法制度等の改正によって変わりますので、ミッション・ステートメントも随時見直しが必要となってきます。
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