2008-01-01
● [雑記] 年賀状の句読点
先日の日記では、年賀状に句読点を打たない理由を「慶事を終わらせない」とまとめたけれど、実際には違うところにあるようだ。
もともと毛筆(縦書き)の世界には句読点を打つという文化はなかったが、明治時代に入ってから欧米文化圏の影響を受け、縦書きにも句読点を打つという習慣が出てきた。一時期、手紙において、硬筆によるものが略式、毛筆によるものが正式という分類がなされていた頃、当然に毛筆の手紙には句読点は打たず、このあたりが「句読点を打たないのが正式」と言われる所以で、時代が下り正式な手紙においても硬筆が使われるようになっても、この考え方が残っているものと思われる。
一方、現代の国語教育では句読点を打って文章を読みやすくすることを推奨しており、毛筆時代の文化は若い人々を中心に忘れられつつある。句読点を打たないのが正式だとされていた時代はあっ他かもしれないが、現代において句読点が打たれた手紙が略式であるとか、そういった手紙を受け取ったからといって見下されているとか、そう考える必要はない。ただし、年配の方へ縦書きの手紙を送る場合は、そういった文化的背景を考慮したほうが良い。
さて、こういった考察をふまえて年賀状を見ると、確かに年配の方のほとんどの年賀状には句読点はなく、また、筆状のもの(もはやペン筆だと思いますが)で縦に書かれている。一方、若い人の年賀状はペンで横向きに書かれており、句読点を打つものも多い。そこで、とりあえずの分類として、
- 縦書き→筆を利用するなら句読点を打たない。ペン書きであれば句読点は打っても良いし打たなくても良い。
- 横書き→ペン書きすることが多い。句読点を打っても良い。
となるようだ。
そもそも毛筆で○を書きにくいということもあるし、当然といえば当然かとは思う。
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