2006-02-01
● [旅] ヨーロッパ旅行
銀行を12月に辞め、4月からの新しい仕事まで時間&お金があるので、ということで海外へ。ヨーロッパ17日間+アメリカ12日間です。本当はヨーロッパからアメリカに直行しようかと思ったのですが、そうすると「世界一周料金」が適用され一度成田に戻るよりも数万円高い値段になってしまうので、別々の旅行として設計しました。なんだか変な話。
というわけで、まずはヨーロッパ旅行編。
(目次)
● [旅] 出国
成田空港には8時半頃到着。出国ロビー付近の銀行窓口で両替をしようかと思っていたけど、改札を出たところにTravelexがあって、ANAマイレージクラブのカードでT/Cの発行手数料1%が免除になるようだったので早速両替。現金300ユーロ、T/C 500ユーロ(銘柄はトーマスクック/Master Card)。
フライトは朝の11時。9時には成田空港に到着してチケット受け取ってね、ということだったのでちょっと早めに行きました。まだ卒業旅行シーズンに突入する前だったためか、成田空港は閑散としてた。
チケットを受け取って、チェックインを済ませ、出発ゲート付近へ。成田空港の第1ターミナルでは、搭乗ゲートからは自分が乗る飛行機はほとんど見えない。たぶん航空会社のラウンジ(上階)からは綺麗に見れるんだろうなぁと思ったけど。
成田空港の売店で、日本っぽいお猪口発見。5個入りで700円と、まぁお土産にはいい感じ。ホステルで仲良くなったルームメイトにこれをあげようかなぁと思い、1セット購入。
10時半、飛行機に乗る。
初ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)。というかまぁヨーロッパ自体が初めてだからBAどころかヨーロッパ線が初めてなわけで。LHR(ロンドンヒースロー空港)経由でバルセロナに向かう。
BAは機内食がなかなか良いしサービスも丁寧だった。BAに限らず海外の航空会社で出てくる機内食のチーズケーキってうまいよなぁ。
やっぱりブリティッシュだけあって紅茶が美味しいね、と客室乗務員と話しかけたところ「皆さんそう仰って頂いてありがたいです」「でも、有名なブランドってわけでもなく、特別に良いものというわけじゃないんですよ」とのこと。
ロンドン(LHR)には予定より40分ほど早めに到着し、飛行機がゲートに着けずに滑走路の上で待機していた間、トイレに行きたくなった。離着陸の間は普通はシートベルトサインが点灯してトイレもNGになるんだけど、明らかに停止(?)してる場合はどうかなぁと思いながら客室乗務員に "It's a sort of emergency." と告げると "Okay, take care." と言いながら使わせてくれた。まぁそういうもんなのかなぁ。
LHRで乗り継ぎ。ただのトランジットなのに、途中にセキュリティチェックがあって1時間くらい並んでいた。なんでトランジットでわざわざまた セキュリティを厳重にやり直す必要があるんだとか、こんだけ並んでるのにゲート2つだけかぁとか。日本のチェックインカウンターで「バルセロナ行きはターミナル2から」と聞いていたのでターミナル2へ向かうと、バルセロナ行きはターミナル1からと表示されていた。で、またトボトボと10分くらい歩いてターミナル1に引き返すわけですよ。乗り継ぎのところでちゃんと搭乗ゲートを表示して欲しい。搭乗ゲートに着いて「ここでいいの?」って聞いたらスペイン語で返事されて、何て言ったかはほとんどわからないけどとりあえず "Si" と言っていたのでここで大丈夫っぽいなぁと思って飛行機を待つ。
ヨーロッパの上空は、雲が立ちこめていた。ロンドンでトランジットして、バルセロナ(BCN)へ。LHR→BCNはイベリア航空の(いわゆる)コードシェア便。運行そのものはイベリア航空だったためか、機内はほとんどスペイン語。スペイン語もさることながら、スペイン語訛りの英語も全然聞き取れない。とはいえ、機内でずーっと聞いてるうちにスペイン語訛りでも聞けるようになってきた。慣れって大事。
バルセロナに着いたら、入国(EUだと入域っていうのか?)審査を経て荷物を…と思ったら、荷物が無くてバッゲージロスト。ほかにもたくさんロストバッゲージな人がいて並んでたので結局1時間くらいそこにいた。「明日の便で届くから、明日泊まってるホステルに届けてあげる」と言われ、手ぶらでバルセロナ市内に出たのが21時すぎ。メトロを乗り継いでホステル(遅くなるからと思って予約しておいた)に到着したのが22時半。初めての都市でこんな遅い時間だし英語圏じゃないしで結構精神的に疲れたので、着替えとかを買いに行くのも面倒でそのままベッドに横になる。
泊まったのはアルコというホステル。普段はアメリカでモーテルやホテルにばっかり泊まってるので、今回は初ヨーロッパ・初ホステル。さすがに最初は日本人経営のほうがいいかなぁなんて思ってたけど、経営者の日本人は療養中とかで日本に戻っているらしく、現地の雇われ宿屋のおっちゃんがスペイン語訛りの英語でいろいろ対応してくれたけど、かなり愛想悪い。ヨーロッパってこんなもんなんだろうか、それともアメリカや日本が非常識に愛想が良いんだろうか?
(2日目に続く)
2006-02-02
● [旅] バルセロナ(2日目)
朝8時に近くの教会か何かの鐘の音で目を覚ます。気が付いたら、そういえば街がゴシックな感じで、至る所に教会がある。ホステルの食事を食べ、ルームメイトにネットができるカフェの場所を聞いて、メールチェック。コーヒー1杯1.05ユーロで2時間くらい粘る。
そのあと街の雰囲気を掴もうと思って、ランブラス通り(Las Ramblas)を北上してカタルーニャ広場〜カテドラルを回る。ただ、カメラを持ってなかったのでホステルにいったん戻る。
まずはバルセロナの目玉のサグラダファミリア(Sagrada Famillia; ファミリア大聖堂)。外観は有機的なデザインだけど説明によると幾何学的な比率をたくさん使っているそうで、確かに汚いわけでもなくすっきりとした形をしている。内部は階段で100mほど上るのが大変だったけど、上りきった後の街の景色はまた格別だった。
それにしても、どっかで聞いた話だけどサグラダファミリアってビジネスモデルとしては酷いよね。工事現場に入るのに入場料をとって、しかもそれで工事費に充てるなんて、考え方が間違ってる気がする。と言いながら自分も入場料をしっかり払ったわけですが。
内部ではちょっとした登山みたいな感じで、途中の階段で出会う人同士でHola!と声をかけあったりしてたし。近くのキオスクでBacoを食べ、そんなこんなでサグラダファミリアで4時間くらい過ごした。
大学に入りたての頃にグランドキャニオンに行って感動して、結局それがきっかけで地学の道を歩むことになったけど、もしあのときにバルセロナに来ていたら間違いなく建築家になっただろうなぁと思うと、すべてはタイミングなのかなぁという気がした。まぁ、グランドキャニオンと同じくらいの感動があった、100年経ってもまだ完成しない聖堂。ガウディは、一体どんな完成図を夢見て設計したんだろう、何を思いながら死んでいったんだろう。なーんて思いながら。
その後はメトロでグエル公園へ。メトロの駅からちょっと歩くと急な坂が待ち受けていた(グロリア坂)。で、またガウディのモザイク調のデザインを楽しむ。アメリカから来ていた人々にお願いして写真を撮ってもらう。帰り道、グロリア坂(西に向かっている)に差し込む日光がまぶしくて、グロリアという名前の由来が少しわかったような気がした。それにしても、ガウディはこういう自然の光の使い方が秀逸です。
Sagrada Familia でもグエル公園でも、20人くらいの日本人の観光ツアー(どちらも同じメンバーだった)がいて、側耳立てて解説を聞く。ちょっと得したような気分。でも、さすがにあれだけの人数だと声をかける気にもならず、会話はほとんどしなかった。
レセプス駅(Lesseps)〜ディアゴナル駅(Diagonal)をメトロで移動、カサ・ミラ(Casa Mila)を外観だけ見てグラシア通り(La Gracia)をそのまま南下、カタルーニャ広場でfnacを見付けてふらっと立ち寄り、中のfnac cafeで軽く夕食。そのままランブラス通りを南下、海岸まで1kmほど歩いてコロンブスの塔に辿り着いた頃には空は真っ暗になっていた。基本的にバルセロナの街頭は黄色(白熱灯の色)っぽくて、ゴシックな建物の雰囲気とよく合って良い雰囲気です。最後、easyInternetcafeなるネットカフェを見付けてちょこっとメールチェックとmixiの日記コメントチェックとかで30分ほど過ごす。
ホステルに戻って部屋の人とちょこっと会話。昨日はホステルに着いた時にはもうみんな寝ていたので、今日はじめて会話を交わす。そのあと就寝。今日は良く歩いた。15kmくらい歩いたんじゃないかとか思う。普段そんなに歩かないよなぁ。足が臭くなっていた。
(3日目に続く)
2006-02-03
● [旅] バルセロナ (3日目)
ホステルの同室の人と食事しながら情報交換、というかまぁバルセロナの世間話的なことを話す。近くの市場でイベリコ豚のハム (Jamon Iberico)を10ユーロくらいで売ってたからお土産にいいかもねぇ、なんて話したり。*1
まずは朝一でネットカフェでメールチェック。結局近くのカフェよりもインターネットカフェのほうが端末が使いやすいのと、利用の度にリブートされて環境がリセットされて安心なのとで、ネットカフェを使うことにした。バルセロナでは大半のお店が朝10時くらいにならないと開かないので、9時〜10時くらいはメールチェックという感じが一番よさげ。
10時になって、まずはエスパーニャ広場(スペイン広場)へ。観光案内所でarticket(美術館共通チケット)を買って、カタルーニャ国立美術館 (Museo Nacional de Arte de Catalunya; MNAC) へ。本当に人がいなくて、ひっそり静まった中美術館を回る。ちょっと霧が出ていることもあって幻想的。集団ツアーもない。ゴシックの展示が圧倒的で、ついついまた4時間くらいいてしまう。ミュージアムカフェで軽食でも…と思ったけど、人がやや多くて落ち着かないので、外のキオスクで食べる。
続いて Rohe Pavillion でバルセロナチェアを見る。椅子よりもパヴィリオンのほうが個人的には楽しむところが多くていいなぁ。
そのあと、歩いてミロ美術館(美術館とは言っても、Fund de Miro なのでミロ財団記念館、とか言うべきか?)へ行って一通り中を見る。このときはまだ「ピカソよりもミロのほうが面白いかな」と思っていた。フニクラ(Funicular)でメトロのパラレル駅(Paral-lel)経由、ピカソ美術館へ。青・ピンクの時代の変遷が何となく分かったような気がしておもしろかった。キュビズム自体は未だよくわからないけど、少しピカソが好きになったというか親近感のようなものをもった。
16時30分、地質学博物館に行くも、閉館(開館時間は10時〜14時。超短い!)だったので、歩いてホステルに戻る。ホステルの近くの市場に行って、お店を物色。お土産用にイベリコ豚のハム (Jamon IbericoとJamon Serrano)を買う。10ユーロ×3 *2。
ホステルのおっちゃんに「この近くで旨いパエリアを食える店はないか?」と聞いたら、近くのレストランを教えてくれたので、そこでイカスミのシーフードパエリア(8ユーロくらい)、ミックスサラダ(4ユーロくらい)、あとサービスで出てくるパンとワインで腹一杯。量が多かったので途中でさすがに箸が(スプーンが)進まなくなったけど、想像以上に美味しかった。ワインはBachというロゼワインだった。
ホステルに戻ってから、ルームメイトがBARに飲みに行こうと誘ってきたので、隣のBARに行って、赤ワインをボトルで一本。お互い腹一杯食った直後なので酒も腹に入らず、それでもしっかりと飲む。こういう安っぽい赤提灯みたいなBARで飲んでもワインが旨いってのはいいなぁ。フランスが楽しみ。というか「一人酒はしない」という信条があるので、誰かと無理矢理にでも来るべきだったかも知れない…