2004-08-08
● 学歴社会
「学歴社会」というキーワードで検索してこの日記にたどり着いた人がいるようだ。ただ、世の中には「学歴社会」という言葉で2種類のイメージをもつ人がいるようなので、このイメージをそれぞれ「縦の学歴社会」「横の学歴社会」と名づけることにする。
「横の学歴社会」とは、一般的に今日の日本において大学による(と信じられている)職業上でのあるいは就職状況下における順位付けが優先されている状況のことを指す。一般的にこのコンテクストで用いられる「学歴」とは、単に大学名なのであるが、一般に「司法試験という難しいテストに受かったんだからこの人はすごいに違いない」という推測における「司法試験」という単語を「東京大学の入学試験」という言葉に置き換えたときに、両者の間に違いはないのであって、結局は、目の前にいる初めて会う人に対し、その人の持つラベルもしくはレッテルで判断する以外に判断基準が少ないことに起因しているはずだ。だから、その判断基準を覆い返すだけのモノがあればいいだけの話であって、この「横の学歴社会」は、一般的なイメージの学歴社会としては批判の対象ではあるかも知れないが、だからと言って学歴そのものが否定されるものではない。
翻って「縦の学歴社会」は、高卒か大卒か院卒か、という区別であるけれど、このことについて、日本の社会はずいぶんと低学歴の社会なので、今の時点では学歴はあまり話題にならない。大学院を出た人が大学を出た人より優遇されるかというとそうでもなくて、結局低学歴な人が社会を闊歩している。ところが、諸外国では大学院卒の人が幅を利かせているので、国際社会の今、日本のトップが教養に欠けているということを考えると、もはや日本は危機的状況下にある。
そういう意味で、意味の無い「横の学歴社会」を批判している暇があったら、「縦の学歴社会」になっていないことについて憂慮してみませんか?