トップ 追記

MathML now

数日に一度のペースで更新しています。数時間単位での最新情報というわけではありませんが、MathMLの関係するメーリングリストを中心に、ウェブサイトの動向や業界での新製品情報などをお伝えしていきたいと思っています。


2007-12-18

[www-math] <%=kw '<http://www.w3.org/mid/200712180216.lBI2GqIn018284@edinburgh.nag.co.uk>', 'New MathML Draft'%> (www-math MLより)

14日付でW3CよりMathML関連のドラフトが3件リリースされました:


2007-04-28

[文書] MathML 3.0 WDの発表(速報)

W3Cから、MathML (Mathematical Markup Language) 3.0 の Working Draftが発表されました。

MathML 2.0(SE)からは、方向性として大きな変更点はないようですが、標準仕様とそうではないものとの違いをより明確にすることで、実装しやすい規格を目指しているようです。

前回のMathML 2.0SEの最初のWDが出されたのが2002年12月、実際にRecommendationになったのが2003年10月だったことを考えると、今回のWDがRecommendationになるのは速くて今年末、遅ければ来年の春頃になるのではないかと思われます。

Working Drafts for MathML3 and MathML for CSS published
The Math Working Group published the first drafts of two new specifications: MathML version 3 is the latest version of MathML and A MathML for CSS profile describes how to use (a subset of) MathML3 that can be rendered in browsers that only support CSS. The new version of MathML will have better support for bidirectional text, better alignment with OpenMath, and will fix a number of errors and changes that have become necessary because of changes outside of MathML, such as new versions of Unicode.

(意訳)W3Cが「MathML3」と「A MathML for CSS profile」のワーキングドラフト発表
W3Cの数学ワークグループは、2つの新しい仕様の最初の草稿を発表した。MathML バージョン 3は MathML の最新版で、A MathML for CSS profileは、CSSのみをサポートするブラウザでMathML3(とそのサブセット)をどのように使うかについてのもの。MathMLの新バージョンでは、双方向テキストのサポートが強化され、OpenMathとの互換性も増えた。また、多くの誤りや変更点 (特にMathMLの外的要因、たとえばUnicodeのバージョンアップによるもの) を反映している。

[W3C 2007/04/27より引用]


2006-07-10

[W3C] MathML 3.0 での改善事項

先日MathML 3のワーキンググループ発足について掲載しましたが、次期のMathML 3では、次のような内容が検討されています(抜粋):

  • 初等教育での算数表記(筆算など)は、現時点ではテーブルを使って表記しますが、MathMLを拡張して専用のマークアップを用意することにより、検索能力を向上させます。
  • オンラインでの評価ができるようにMathMLを拡張させます。一貫した数学コンテンツのマークアップには現在も注目が集められています。
  • 特にアラビア諸言語のような右から左へと記述するような言語のサポートの拡充や、ローカライズのしやすさの向上。
  • 数式番号の自動付加など、数式のラベル付けに関するサポートの向上。
  • コンテンツマークアップの拡張性を高める。
  • プレゼンテーションマークアップにおける、レイアウトの精緻性の向上。
  • 前バージョンの策定時に対する、Unicode, SVG, PDF などの諸技術の向上への対応
  • MathMLのテストスイート・検査サービスとの互換性の確保。
  • MathML とその他の XML 技術との位置づけの確認。

なお、これらの情報はかなり抜粋して意訳していますので、正確な情報はW3Cの正式発表をご参照ください


2006-06-28

[W3C] MathML 3.0 Working Group 立ち上げ

6月28日、W3CはMathML 3.0の策定に向けてワーキンググループを発足させたことを発表しました (W3CのMathホームページ)。2008年2月以降の仕様策定を目指します。

W3C is pleased to announce the launch of a new Math Working Group to replace the Math Interest Group. Patrick Ion (Invited Expert, representing the American Mathematical Society) and Robert Miner (Design Science) will co-Chair. The group is chartered through 29 February 2008 to produce a new MathML 3.0 Recommendation, to improve and expand MathML in the areas of internationalization, accessibility, and mathematical richness. W3C Members may use this form to join the Working Group.

[W3C Math Homeよりより引用]


2006-05-19

[www-math] 負の数の表現

最近久しく更新してませんでした。

さて、www-math なメーリングリストでは、こんな話が。

Content MathML で負の数を表現するには?

で、おもしろいと思ったのは、

<apply><eq/>
  <apply><minus/><cn>2</cn></apply>
  <cn>-2</cn>
</apply>
remains true, but loses the point somewhat, if you normalise both sides of the equation to the same form.

[David Carlisle, 16 May 2006より引用]

というコメント。あぁ、確かに「2」という数にマイナスの演算を行うのと、「-2」という数は結果として真になりますね。

ただ、結論としては、ソフトウェアの実装としてはPresentation Markupとの兼ね合いからか前者のほうが好まれるようです。


2006-02-19

[文書] Arabic mathematical notation (W3Cノート)

1月31日付けで発行されているW3C Math Interest GroupのNote。

アラビア諸言語で文書中にマークアップされた数式をレンダリングする際の注意点などを具体的に示しています。ざっくり言うと、文章のRTLと数式のRTLを混同しないでよということなのですが、うーん、Good vs Bad などの図式を見ても(私は)馴染みがないので違いがよくわかりません。日本語と英語等の言語のみを利用する人々にはちょっと縁のない文書です。

ただ、MathMLの売りは前提として多言語に対応していることですから、汎用MathMLレンダラ等を開発しいる方々には有用な情報でしょう。(私は開発はしていないのでなんとも)


2005-11-18

[ソフトウェア] MathDOM

Python用のMathMLパーサ、MathDOM

MathDOM is a set of Python 2.4 modules (using PyXML or lxml, and pyparsing) that import mathematical terms as a Content MathML DOM. It currently parses MathML and literal infix terms into a DOM or lxml document and writes out MathML and literal infix/prefix/postfix/Python terms. The DOM elements are enhanced by domain specific methods that make using the DOM a little easier. It comes with an XSLT-based output filter for Presentational MathML and RelaxNG-based document validation.

他の言語用は今ひとつ聞きませんねぇ。一度まとめてみようかなぁ。

リンク先の A Quick Example というのが興味深い。数式をラフな文法(TeXライクな)で入力して、いろいろ置換したりMathMLで読み書きしたり…。MathMLの本質的な利用方法とは少しだけ方向性が違うのですが、なかなかおもしろいと思う。


2005-10-22

[ソフトウェア] MathMLStudio Lite(TM)

www-math のメーリングリストに、

Please try our new program, MathMLStudio Lite, a program that converts aTeX formula to MathML. Please visit our website at http://www.mathmlstudio.com. Thankyou.

というメールが流れたので、実際にこのMathMLStudioを使ってみることに。

まず、インストール作業そのものは必要ないのですが、Mozilla ActiveX Control が必要です。(Mozillaそのものが必要というわけではありません)

MathMLStudio Lite, ScreenShot

で、使ってみた感想。

  • レンダリングは綺麗
  • 意外と高速な動作
  • インターフェイスはいまいち
    • 画面上にボタン類のフォームI/Fが用意されてない
    • 変換されたMathMLそのものが表示されない
  • LaTeXの一般的な記法に対応しきれていない*1
  • 一部 <mo> 要素とするべきものが <mtext> になってしまったり、実体参照で逃げている

こういったツールはサクサクと変換できる必要があると思うので、インターフェイスが貧弱だというのが最大の弱点だと思いますが、ベータ版だと割り切って使うには悪くないソフトウェアなのではないでしょうか。

*1 Helpにも書いてありますが、\sqrt\frac{1}{2} という表記はレンダリングできないので\sqrt{\frac{1}{2} } と書かないといけない


2005-09-23

[www-math] Test taking and MathML

9月22日の投稿(Test taking and MathML) より

The MathML interest group is in the final process of collecting suggestions for what a MathML 3 Working Group should consider as part of its scope.

(意訳: MathML関連グループは、MathML3 のワークグループが何を視野に入れて検討するべきなのか、意見を集めていましたが、その最後の調整過程に入りました)

というわけで、そろそろ MathML3 のワークグループができあがりそうです。そもそも MathML3 が何を対象にするものなのか、というのは今の段階で意見を出しておかないと今後議論の対象にすらならない可能性があるので、今のうちに意見を出してほしいということです。

Does anyone else have any suggestions for requirements related to test taking?

Does anyone think this is *not* an area a working group should explore?

If you have any burning issues that you haven't found a good solution with the current MathML spec, now is the time to raise them so that they can be considered by the next working group. You don't need to propose a solution, just a general area for which the group should explore a solution.


2005-08-23

[ソフトウェア] LeActiveMath

ActiveMath (LeActiveMath) というプロジェクトがあります。これは、主に高校生〜大学生に数学コンテンツを提供するためのサーバーソフトウェアを核としたプロジェクトです。

ActiveMath is a web-based intelligent learning environment for mathematics. It is at the core of the LeActiveMath project more information about which is at: http://www.leactivemath.org/

8月16日付でBeta 3 のアナウンスが出ていましたので、お知らせします。

  • 新しい検索機能: コンテンツから数式やメタデータを検索できるようになった。
  • スキン機能: デザインとテストを繰り返した結果、スキンを使えるようになった。
  • 数式の入力エディタが洗練され、コンテンツ中の数式を入力しやすくなった。

とりあえずデモ登録して使ってみました。確かに、使いやすい。「中文」というのが選べるから、たぶん多バイト文字なんかでも利用できるのでしょう。

利用画面

ただ、コンテンツを作るのはまだまだ骨が折れる作業だと思います。この使い勝手だったら…うーん、とりあえず Word + 数式エディタでもいいかなぁという気もしないわけではありません。